熊本県八代市で企業版ふるさと納税の受付が開始されました。

■プロジェクトタイトル:八代畳で、ごろーんプロジェクト

■目標金額:1億円

■プロジェクトの概要

 八代地域は、畳の原料である国産の畳表の約93%を占生産しており、「日本一のいぐさの産地」として、日本の伝統文化を支えてきました。

しかし、生活様式の変化による国産畳表の需要減少や価格の低迷などの影響により、いぐさの生産者数および生産量ともに激減し、30年前と比べると14分の1になっております。このままでは日本の伝統文化が失われる危機に面しております。

 このような危機的な状況から脱するため、官民が一体となった「八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会」を設立し、い産業の活性化を図るとともに、畳文化の保護と継承に寄与することを目的とし、八代産畳表の認知度を高め、その良さを広く伝えるために、様々なPR事業を行っております。

 今回、八代産畳表の認知度を向上させ、需要の拡大を目指すため4項目の実現について、ご支援をお願いする次第です。

(1)「八代畳で、ごろーん」をコンセプトに全国的なPR事業の実施

(2)日本の伝統文化「畳」の海外展開

(3)オープンイノベーション型プロジェクト『YATSUSHIRO TATAMIx 』による新製品の展開

(4)畳を生活の中に取り入れたくなる「現象づくり」と情報発信

全世界で大人気の任天堂スイッチのゲームソフト「あつまれどうぶつの森」を活用し「やつしろたたみ島」を作成。
ヨガの世界チャンピオン監修のもと、畳の上でヨガ100ポーズを提案

音の専門機関「日本音響研究所」とタイアップし、科学的アプローチから新製品を開発

■なぜ寄附を募るのか

 いぐさ生産者の減少・高齢化が進む中、畳表の需要の減少や後継者不足などが懸念されています。これらの課題を解決するために、市の主要産業である農業、とりわけ、いぐさの衰退を食い止め、地元経済を活性化させるためには、農作物を生産するだけでなく、消費者ニーズを把握しながら、新たな価値を創出し、情報発信を行うことで、八代産畳表の認知度の向上を図り、需要の拡大に取り組む必要があると考えています。

雨風でいぐさが折れないように網を張ります。

早朝から収穫

■プロジェクトのポイント

4つの施策を実施するために、以下の内容に取り組みたいと考えております。

(1)ヨガの世界チャンピオンを招聘し、健康志向の女性を対象に「畳で、ごろーん」としながら、畳の上でヨガを実施するなどのPR事業等を実施する。

(2)鼓動する畳TTM-V20、通称「鼓動する畳」について、協業していただけるパートナー企業を募り、新たな使い方を検討し展開する。

(3)TTM-V20を核としながら、海外での展示会等に出展し、海外での畳の評判を日本に逆輸入することで、情報の拡散を図り、八代産畳表の認知度向上に努める。

(4)その他にも、これまでにない手法で全国的なPR事業を実施する。

これら、4つの施策を実施することで、八代産畳表の認知向上を図り、需要の拡大を目指します。

■困りごと・課題

4つの施策を実施するためには、画期的でPR効果が高い事業を実施することが必要です。そのためには、明確な広告計画を示し、企画立案、プロジェクトマネジメントを着実に推進する力が必要です。しかし、当市は残念ながらそれらのノウハウに乏しいため、協働・連携いただける企業を募集しています。

■メッセージ

 我が国において、い草を原料とする畳表は、これまで、日本の風土に根ざし、世界に誇れる伝統・文化として受け継がれてきています。また、い草は古くから八代地域を代表する作物であり、八代地域を日本有数の農業地帯に成長させた作物でもあります。

 そして、様々な企業が、い草の栽培から畳表の生産に密接にかかわることで、い産業として長い間八代地域の経済を力強くけん引し、大きな繁栄をもたらしてきました。

 しかしながら、生活様式の洋風化や安価な外国産畳の国内需要の増加などにより国産畳の需要は減少しています。

そこで、行政と民間企業、農業者団体等が一体となり、現状を打破するため、本来の畳の機能及び、天然い草を含む天然素材の機能をこれまでにない視点と規模で、畳表の認知向上及び需要拡大のための取り組みを進めるため、八代産畳表認知向上・需要拡大推進協議会を設立しました。

 畳表は日本人の生活の中に深く根ざし、愛され、育まれ、引き継がれてきた世界に誇れる素晴らしい伝統文化です。そのすばらしい伝統文化を将来にわたって継承していくため、PR事業を展開したいと考えておりますので、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。